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ring

スポーツ選手や役者でも無い限り、
こんなに「立つ」ということを色々追求することはまず無いと思う。
奥が深くて面白い。
それにピアノやチェロ、他の楽器でもそれ程ハマらないだろうけれど、ヴァイオリン、ヴィオラは特別だと思う。

スポーツ選手だったら、
人より速く動くには、とか
他の人の裏をかく動きのためには、とか
求められるけれど、
楽器を弾くには、善し悪しは特にない。
自分が気に入れば、まあ、なんだって良いのだ。

しかし
ただ「立つ」という行為には人間の個性総てが表れていると思う。
世界をどのように見ているのか。
世界に対して自分はどう生きたいのか。
インプットとアウトプット。

正解なんて無いのが
尋常じゃなく面白い所だと思っている。

世界、地球が鳴らすべき楽器だと喩えると、
誰もが無意識に、
呼吸して立つ、という行為で
毎日、自分らしい鳴らし方で自分を表現しているのだ。
他者とのコミュニケーション以前に。

子どもたちが軽やかに駆けていく足取りからは
joy、楽しみのサウンドしか聞こえない。


自分のなりたい自分へ。
楽器の音は目には見えない分、
それが余りにも分かりやすく聞こえるのが面白い。