Maestro

蓮の花
蓮の花

夏が終わりました。

松本でのサイトウキネン公演は昨日で終わり。


いろんなことが思い出されるけれど、
秀逸なコンサートも今年は多かったように感じます。




特に
ファビオ ルイージさんが振ったマーラーの第5番のシンフォニーと、
昨日の小澤征爾さん指揮のベートーヴェン第2番。


ああ、楽しかったなぁーと余韻がとれないです。



もちろん、音楽家は毎回、Bestな演奏を目指して本番に向かうものだけれど、こんなにバチッ、と決めるべき時に決めるということが、どれほど難しいことなのかということも、皆、それぞれの経験を踏んで身に染みてわかっている。だからそれが稀であるし、その場に居た幸せも感じています。



ああいう、充実した本番、時間を体験してしまうから、この世界がやみつきに。音楽家を辞めることは出来なくなるんだな。




小澤征爾さんのバースデーコンサート時のマルタ アルゲリッチさんも素晴らしかったけれど、
maestroたちが創る音楽はどこを切り取っても生きていて、美しく、
仕事をするならこうじゃなきゃいけないな、と。

目指す世界を切り拓く背中。
仕事が出来る人は、働いている姿が一番格好良く、美しいです。


料理でも音楽でも、どの世界でも同じだと思う。
つまるところ人間性、人が出るし、
自由を摑むために。そこを目指さないのは甘えでしかない。


わたしなりに、力強く進もう。